田中 陽子様
私がデイを探し始めたのは息子が支援学校中等部1年生の時でした。地域の小学校は3時半ごろ帰宅するので、それからデイに通う必要性を感じていませんでした。
そんな私の気が変わったのは「支援学校の中等部は勉強の時間が少ない不満」と「いつかは人に委ねなければいけない不安」からでした。大人になってから急に介助の方と接するのは難しいのではないか、と思うようになったのです。
ステップさんの事はHPで知りました。「学習に重点をおいています」と謳っていて、近くだったのですぐに電話をかけました。見学に行ってみて思った以上に学習環境が整っていたので私の心はその場で決まりました。特に、学年別でなく習熟度別の自学自習の教材が素晴らしいと思いました。息子はよく分かっていなかったと思いますが、嫌がっていなかったので週2日通うことにしました。
勉強はともかく、遊ぶ時間は楽しかったようで帰宅後よく話をしてくれました。「小さな子の面倒を見てくれてありがとう」と褒められて年長者としての振る舞いを意識するようになったと思います。持って帰ってくる写真はいつも小さな子と手をつないでいて、見ていて微笑ましく、嬉しくなりました。
現在はむらの高等支援学校に通っています。小学校も中学校も進路は毎回悩むわけですが、就職につながる高校はさらに(それはもう中学入学当初から)夫婦で悩みました。支援学校高等部、高等支援学校、共生推進校、職業訓練校まで見学に行きました。結局、慣れた高等部にそのまま進むか、高等支援を受験させるか願書提出ぎりぎりまで揺らいでいました。学校の先生、主治医にももちろん相談しましたが、専門家の分析より荻野先生の母親として、塾講師としての経験談が一番挑戦の後押しになりました。受験の際には荻野先生をはじめ職員のみなさん総出で応援していただきました。長年学習塾をやってこられたステップさんなので筆記試験対策は安心して丸投げしましたお任せしました(^^;) 自分がわかっていることでも子供に教えるのは難しかったですし、もし介護や保育の先生が運営しているデイだったならかなわなかった事だと思います。本当にいい出会いでした。
もっと早くから通わせておけば学力は伸びていたでしょうが、後悔しても仕方ないのであのHPを見た日が私たち親子の好機だったのだと考えるようにしています。今、私の拙い作文をここまで読んでくださった方はぜひ、お子さんと一緒にステップがどんなところか確かめにいらしてください。小学校から高校生のお仲間、経験豊富なスタッフさんとの良い出会いがあると思いますよ。